優待株ってなに?

企業としては自社株が安定に取り引きされることを望み、外国人投資家や投資ファンドにたくさんの株を握られ、経営基盤を揺さぶられることを相当嫌います。そのため、いつも株式を保有していただきありがとうございますという感謝を込め、毎年1、2回にわたり自社製品や商品券、金券といったものを保有している株式に応じて配る企業が増えております。これを優待株と言います。

本来、株式を保有していると、企業の利益に応じて配当がもらえ、それが利回りとして評価されます。最近でこそ配当に利益を回す企業が増えましたが、以前はこうしたところにできるだけお金を回さないところや、利益が出ても配当を出したがらないところがありました。その結果、投資ファンドがこうした企業の株を買いあさり、配当を要求すると、今まで配当がもらえなかった人たちがその投資ファンドに賛同してしまう事案が出てきました。長く保有してくれる株主を大切にすることで経営基盤を安定させたい思惑から、こうした優待が増えており、現在では1000社以上が優待に参加しています。

欧米各国ではこうした優待制度を導入しているところは少なく、当然ながら配当が重視される環境です。日本の企業でも配当重視のところはあり、優待実施の企業が現在3割ほどと言われている中、今後過半数に達することはないのではないかと言われています。それでも、優待目当てで始めた人は増えており、配当よりも何をもらえるかを基準に考えている人は少なくありません。優待の品だけ見れば利回りが10%を超えているところもあり、現金配当にこだわるか、優待にこだわるかは人によって大きく分かれます。日常生活を豊かにさせるには優待目当てというのがいいのかもしれません。